『カムカムクラブ』第52回博報賞受賞

勝沼図書館読書クラブ『カムカムクラブ』が第52回博報賞を受賞しました!

勝沼図書館子ども読書クラブ『カムカムクラブ』の主体的に読む力を伸ばし、地域の資源としての図書館や読書の意義を知ることができる活動が認められ、「独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動」で第52回博報賞を受賞しました。
公共図書館での受賞は今回が初となり、『勝沼図書館の活動が、今後の公共図書館の未来に重要な意義を持つ』との評価も頂きました。

博報賞とは

子どもたちの学習場面、生活場面において「教育実践の活性化」を果たしている優れた活動を、公益財団法人博報堂教育財団が表彰するものです。「国語・日本語・ことばの育成に関わる教育実践」と「特別な配慮や多様なニーズのある子どものコミュニケーション活動を支援する教育実践」を軸に6つの活動領域を対象として、優れた取組が顕彰されます。
第52回の今回の選考では、59件の推薦があり、そのうち16件の受賞者が決定されました。2021年11月12日に行われた日本工業開館での「博報賞」贈呈式・祝賀会には、オンラインも併用し職員4名が参加しました。

受賞詳細については博報堂教育財団 博報賞 甲州市立勝沼図書館 カムカムクラブをご覧ください。

受賞に際して

佐久間亜紀スタンフォード大学客員教授(慶応義塾大学教授)より以下の言葉を頂きました。

「主役は子どもたち 読書へのアニマシオンと地域文化資源により「人間力」を育む活動」ということで受賞されました。これは地域の図書館として小学3年生と4年生の子どもたちを募集しカムカムクラブというクラブを結成してそしてアニマシオンという手法で読書の楽しさとか子どもの読む力を育てる活動ということです。

 評価された点は単なる読み聞かせの活動ではとどまらなくて図書館という場の専門性を生かして、司書さんってどんな仕事をしているのだろう?という体験ですとかあるいは図書館の本の並び方の分類法をなども子どもたち一緒に勉強したという点です。

つまり図書館そのものが地域の文化資源としてとても大きな価値を持っているんだということを子どもや保護者や地域の人達にも伝える活動を含んでいる点でした。みなさんもご存じの通り今日本では多くの自治体が厳しい財政難に直面しています。それで財政再建のためには公立図書館はもういらないんじゃないか?とか司書の人は経費削減のためにアルバイトでいいんじゃないかということがいわれています。つまり図書館や図書館司書の専門性というのも危機に瀕している時代なのだと思います。

そんな中カムカムクラブを通して図書館での楽しく、そしてあたたかな学習活動を経験、体験した子供たちは将来きっと、その勝沼の地域を大切に思う大人に成長するでしょうし、図書館の大切さや価値を理解できる、きちんとした市民に成長していくのではないかなと思います。このように図書館自らが、きちんと地域に対して図書館の価値や専門性を地域に発信しているということ、さらには次世代の子どもたちの中にきちんとそういった理解者を育てている、そういう勝沼図書館の活動は今後、日本全国の公共図書館の未来にもおおいに参考になるのではと期待しています。

ぜひ今後ともこの活動を継続して発展させていってください。本日は受賞おめでとうございました。

カムカムクラブは、令和4年度に第20期を迎えます。
今までカムカムクラブに参加してくれた延べ375名のメンバーのみなさん、カムカムクラブの活動を支えて下さった全ての方々、本当にありがとうございました。
これからもカムカムクラブ、勝沼図書館をよろしくお願いいたします。

★カムカムクラブの活動の様子は
Facebook「甲州市の生涯学習課」カムカムクラブつうしんでもご覧いただけます。

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